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リータ・アリスター|Reetha

別名:Sapindus


ソープナッツと呼ばれるとおり、インドでは髪を洗浄するために使用される。サポニン(天然の洗浄成分)も豊富に含み、桶に水をはり「シカカイ」の実と合わせかき混ぜ、衣類を洗うこともできる。油汚れを分解洗浄する優れたハーブ。

 

成分物質=サポニン、サピンドシドA、サピンドシドB、木の実は絹布フェノール(kaempferol)、ケルセチンとベータ・シトステロールを含む。果実からはジナトシード。

 

成分表示名=ムクロジエキス

英語名=Soapnut tree

サンスクリット=Rithakarania

 

 

使用する部分=果実

栽培=インド北西部、西ベンガルとアッサム地方全体で栽培されている

 



ご注意※下記の内容は、古典アーユルヴェーダ文献に記された内容を引用しております。これらは当社製品の薬効や効能を表現するものではありません。

 


神話

アリスターの果実は、刺激性が強く、辛くて強壮剤や解毒剤としても利用された。慢性の赤痢、下痢、コレラに有用との記述も残っている。また喘息、偏頭痛、子供のてんかん発作に使用された。基本的にはトリドーシャ(カラダを構成する3っつのバランス|これが崩れると病気、整うと健康促進)を補正しながら、子宮の沈静と痛みをとる。果実の核で作られたペッサリーは、出産間に子宮を刺激するために利用された。

ヒンディー語: リータ, レータ(Ritha, Reetha)

英語名:ソープナッツ・ツリー

学名:Sapindus Trifoliatus (サビンダス・トリフォリアトス)

 

インドの女性は、一般にレータ(Reetha)として知られているソープナッツを用いて、自然のシャンプーとして使っている。彼女たちの髪の毛を美しくし、シルクのように保つという。それは、また、毛髪のふけやシラミを取り除くために用いられる。宝石を洗浄し、ウールの服を洗濯するのに用いられる。レータ(Reetha)は、ハーブ・シャンプーとして使われる。レータ(Reetha)の粉末は、レータのドライ・フルーツから調合される。

 

レータ(Reetha)の果実は、少なからぬ薬効がある。薬剤のアーユルベーダ派、ウナニ派とチベット派の体系において、それは、重い感冒のような疾患、顔のにきび、不規則唾液分泌、癲癇(てんかん)、便秘と吐き気などを扱うのに有用な薬剤と評されている。その植物の、乾燥レータの果実は、非常に貴重な役割がある。

 

肉質の部分はサポニンを含む。それは石鹸を用いて洗う代用品として、例えば、シャンプーや洗剤用の製品に使われる。農村地帯では、果実の皮は、頭髪を洗うのに、また、同様に毛織物も、この自然のシャンプーとして使われる。

 

ソープナッツの木は、インドの各地、特に南インドで一般に見られる樹木である。

関連の文献にも、洗浄剤としてのその使い方が、情報として充実している。これらの文献によると、駆虫薬としては、レータ(Reetha)の果皮の使用する。また、皮膚の洗浄効果を持ち、その最高の機能を発揮する。果皮は、織物の素材を洗浄し、また、頭髪の洗浄用に使われる。

果実に含まれる揮発酸は、眼をヒリヒリさせる蟻酸であり、金細工職人は、金と銀装飾を洗浄するために、その非常に少量を、2、3滴の煮出してできたものを使っている。その果皮は、サポニンが豊かであるけれども、味は良くない。キラヤ(セッケン木)や他の類似した原料を使用している醸造所で、それからサポニンを抽出することもある。洗浄液として、また自然の石鹸としてのレータ(Reetha)の用途は、以前は現地の人々の間で人気があったが、今日、若い世代は、同じ目的に合成洗剤を使っている。それらのヘヤケア製品は、主要な薬品会社の多くは、レータ(Reetha)とそのいろいろな抽出物を使っている。

 

植物学上の記述と薬用の報告

参考文献によれば、レータ(Reetha, 学術名:Sapindus trifoliatus syn. S. etnarginatus)は、高さ12メートルまでの樹木である。若木部分は、ビロード毛で被われる。葉は、最長15cm。滑らかな上部、ビロード毛のある下部、長楕円または楕円、対生の小葉-倒皮針形、尖端部は尖らず凸型になっている。花は、白く、頂生の軟毛のある最高15cm長の円錐花序。石果は黄褐色で、3-浅裂、錆色の軟毛、生長して無毛になる。種子の直径5-7 mm。10月から1月まで、花をつけ実がなる。

 

アーユルベーダによると、レータ(Reetha)果実が消化しやすく、催吐性、堕胎、解毒剤、子宮の鎮静剤。ウナニ派の薬剤のよれば、根は去痰剤であり、眼と眼結膜炎の炎症の洗眼剤として使われる。果実はにがみのあり、強壮健胃薬、解毒、回春作用がある。慢性赤痢、下痢、コレラ、片頭痛、結核腺、麻痺、腰痛症、子供の癲癇発作に有用。それは、子宮の痛みをも和らげる。種子は、出産時に子宮を刺激し、月経を増やすのに用いられる。

 

レータ(Reetha)の豊富な地域の栽培者たちは、自分たちの畑の近くにこのハーブを植える。彼らは、その対毒性の効果があることを知っているからである。レータ(Reetha)の全ての部分は、毒蛇に咬まれた人に処置するのに用いられる。この樹木があることによって、毒蛇を遠ざけるが、全ての蛇でなく、作物に有害なネズミ(ラット)からは保護する蛇はいると、栽培者には一般的に信じられている。蛇にかまれた場合には、レータ(Reetha)果実ジュースが、内服に、そして外用に使用される。外用では、内服で患者に与えられるジュースを、眼に塗る。伝統的治療者は、レータ(Reetha)果実は、酸が原因で、炎症が現れることは知られている。そういうことで、ジュースと牛酪油-ギー(精製バタ)と混ぜて目に塗るのである。治療者によれば、新しい葉のジュースで、患者の身体をこするという、この別な使い方は、効果的に、非常に短期間に患者を回復させる。

 

サソリに咬まれた場合は、レータ(Reetha)絞り出した果実ジュースとグッド(ジャッガリー/粗糖)とで小さな丸薬に調剤する。サソリに咬まれた患者は、冷水と一緒に丸薬を摂るように勧められる。15分後に、もう一つの丸薬をお湯と共に与え、その服用の5分後に、再び冷えた水で与えさせる。この処置によって、効果的に患者を回復させる。

 

使用法

レータ(Reetha)粉末1と水の6を、2時間の浸けておき、漉して使用する。それを、シラミを殺すために、頭髪の上に塗る。また、宝石を洗浄するのに用いられる。

主に、ハーブ・シャンプーに使用される。